~Mesage_2019~ (音のいぶき代表 川﨑 操)

どこからともなくやってきて、どこかへ吹き抜けていく風、時に優しくさわやかで、時には嵐のような激しさもある風。この空気の動きで温かさ、涼しさ、寂しさ、冷たさなどを我々に感じさせてくれる”風”はそのまま”音”にも当てはまります。

”音”でいろいろな動きを伝え合うことが出来れば嬉しいとの思いから”音の風”と名付けて2009年に始めたコンサートシリーズは、私の病気で5年間中断していたのですが、2014年には“70年の実り”と題してまた復活しました。

我々生命体が生きていられるのは空気〈酸素〉とそれを体内に取り込む〈呼吸〉と体全体に送り込む心臓の〈鼓動〉があるからです。空気の振動である”音”を奏でたり、聞いたりすることによって我々が感動するのはとりもなおさず、生命の根源に触れているからではないでしょうか。

(私自身5年前に倒れた折、かろうじて命は取り留めたものの、右半身不随、ピアノはもちろんの事,一生再起不能…との診断を受けたのですが、リハビリと音楽の力で、普通の生活ができ、昨年はコンサートでピアノをひくことができるまでに回復しました。)

音楽には“脳”を活性化させる力があります。

〈子供には習い事はピアノがよい〉とか、(歌うことは体も心をもいきいきとさせ老化防止の助けになる)とか言われています。生命を大切にする子供の育成、増えつつある認知症などの高齢者問題、など様々な社会問題にたいして音楽がその解決の糸口になるに違いないと思われます。

なるべく多くの方々に音楽の〈呼吸〉と〈鼓動〉を通して生きる喜び、感動をお伝えしたいとの願いが、”音の風”を法人化して、NPO(非営利)音楽振興団体”音の風”として申請したい、と思ったきっかけです。

音のいぶき代表 川﨑 操

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